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CITROËN 板橋

住所〒174-0043
東京都板橋区坂下3-1-5
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TEL03-5914-4106

営業時間10:00-19:00 

定休日火曜日・水曜日
(年末年始・GW・お盆期間は定休日以外にお休みを頂く場合がございます)
※4/29(月)~5/4(土)、5/7(火)・5/8(水)はゴールデンウィーク休業とさせていただきます。

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国道17号『中山道』と都道446号線『高島通り』交差点角の白い4階建ての建物です。
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事前にご連絡いただければスタッフが蓮根駅・浮間舟渡駅までお迎えに上がりますのでお気軽にご依頼ください。

スタッフブログ

ハイドロな仲間たち・・・(古くてもいいなぁ)

[2013/10/18]
高野
皆様、こんにちは
シトロエン板橋店のハイドロ部長こと原 直人でございます。

先月は、自動車業界の「お祭り」でもあります、9月決算が終わり
「ふぅ~」と一息つきながら愛用のシトロエンマグカップで濃い目の
コーヒーをすすっております・・・

もう数十回も「お祭り」を経験しておりますが、やはり仕事の後の
充実感とでも申しましょうか、実に宜しいものでございます。

少しでも良いので、当店の若者たちにも「充実感」を理解させて
あげたいと、ちょっとお節介な世話焼き部長でございます。

私としたことが真っ直ぐな御話しをしてしまいました。
いけません・・・


さて、本日の議題は「ハイドロ」でございます。
私、この言葉を口にすると、妙に力が入ります。

もともとハイドロマシンは、シトロエンのお家芸でありますが
実は車のライナップの一グレードなので、過去のシトロエン車は
全てがハイドロマシンではございません。

ちょっと時系列でハイドロマシンを御閲覧でございます。

まずは、有名すぎるほど有名なこの車で御座いますね。


















ハイドロな仲間たち・・・(古くてもいいなぁ)
でました!王道ハイドロマシン「DS」でございますね。
このモデルは正確に言うと「DS23」と呼ばれるモデルで御座います。

もう街中では見かけることは皆無になりました。
現時点で「名車年鑑」ではポルシェ911を押さえて第三位に君臨してます。実に誇らしい・・・

このDS、シトロファンなら一度は所有したくなる困り者でございます。
まるで「空飛ぶ円盤」のようなシルエットで、メーター周りもエキセントリックで御座います。

私も「持っていたい一台」でございますが、維持ができないので諦めることにしましょう・・・・

あまりにも「シトロエンらしい」デザインとでもいいますか、雰囲気が素晴らしいのでございます。

この時代のシトロエンのCMは「ド派手」でございまして、風船の上にDSを置いてみたり(乗り心地よいよと言う意味で)、タイヤを一本ホイールごと外して走行したり(ハイドロだから走れちゃいます)とやりたい放題でございました。

日本広告機構の方々に怒られてしまうようなCMを沢山流していました。
シトロエンはとてもCM好きで知られていますね。



さて、この後は どんなハイドロでございましょうか???
















ハイドロな仲間たち・・・(古くてもいいなぁ)
大型ハイドロマシン「SM」でございますね。
この「SM」コンセプトがしっかりしておりまして、「FF車で時速
200kmを超える車を!」をスローガンに開発されました。

この頃のシトロエンは、アメリカにも輸出していたのかな?
色々な国で仕様が違います。
ライト周りは、丸目4灯か写真の四角4灯などバリエーションが幾つもあります。

この「SM」の素晴らしいのは、エンジンにあります。
あのイタリアのスポーツカーメーカー「マセラッティー」のエンジンを
搭載しております。
確か、V6 3.0Lのエンジン?だったと記憶しています。

少々裏話し・・・
巷では、SMの搭載エンジンは既存のマセラッティーエンジンのV8を
二気筒切ったものが乗っていると言われていますが、それは間違いでございまして、SM専用のエンジンを設計して搭載しております。
逆にマセラッティは、そのエンジンを「マセラッティ メラク」に搭載しております。 ちょっと面白い話ですね。

当時は、シトロエンとマセラッティが親密だった事が伺えます。


ただ、この「SM」最高速度・足周りは期待以上の車でしたが
とても故障が多く実働より入院のほうが長い車でした。
日本にも数台輸入されましたが、とても日本の道路事情に愛称が
悪く、評判のほうは宜しくなかった経歴があります。

うーん マセラッティのエンジンと聞くと私としてはワクワクしますが
故障の部分が大きいのでちょっと手が出せない車ですね・・・




さて、お次はなんでしょうか???
ハイドロな仲間たち・・・(古くてもいいなぁ)
庶民用ハイドロマシン「GS」です。

皆様がご存知のようにシトロエンは「2CV」と呼ばれる国民車を製作しております。
元来、シトロエンは「庶民の車」を作るのが得意でした。
ただ、違うラインナップとして高級車であるハイドロマシンを作り続けます。

ハイドロマシンは、上記の2台のような大型車が販売されましたが
一般の方でも買い求めやすい「小さいハイドロ」が発売されました。
この「GS」多くの方に使ってもらえるようにボディー形状の違うモデルが発売されております。

「ブレーク」とよばれるワゴン車や「シューティングブレーク」と呼ばれる3ドアワゴンなど、多種多様に対応できるハイドロ装備の中型車でした。

基本構造は「DS」をベースに作られているので、車の実力もなかなかのものでした。

大きさ・価格・使いやすさ 三拍子揃った傑作車でした。
日本にも輸入されましたが、販売台数は振るわない車でした。


私の所有している「古い車」は、このGSの同系(GSA)です。
ちょっと怖くて運転を控えていますが、多分動くと思われます・・・
ハイドロ系営業マンなら、この年代のハイドロマシンを一度は所有したくなるものでございます。



ではでは次は?
ハイドロな仲間たち・・・(古くてもいいなぁ)
さあ真打です。
名車「CX」登場でございます。

大型ハイドロマシンの代名詞でございますね。
私も所有したい車NO1でございます。

高速ハイドロマシンとして登場したCXは、販売時期は上記のGSと年代がかぶります。

GSが庶民的街中ハイドロなら「CX」は高額所得者層の高速ハイドロマシンです。

室内も贅を極めた作りこみで、楽しいギミックが沢山です。
シトロエンは、現代も含めて「え?何コレ?」と奇想天外な装置といいますか、内装の動きに拘りを持ってますね。

この時代の車達(何もシトロに限りません)は、車の作りこみが素晴らしく、特に私が反応してしまうのは「メッキ」部分でございます。

先日、拝見させて頂いたCXですが、車暦20年以上経過した車にも関わらずメッキ部分はピカピカでございました。
もちろん手入れをされている車なのですが、メッキは作業工程上コストを下げる=経年劣化が早い と分かりやすい代物なのです。

当時は「メッキ職人」が居て、それは良い仕事をしたのでしょう
シトロエンのような「工芸品」に近い存在の車は、人の手が加わって初めて美しいと呼ばれるのだと私は考えます。

これに合わせて、リヤウィンドウの凹み処理や平面を持たないボディデザインなどは、大変に美しい車でございます。

少々近代的な御話しで御座いますが、皆様ご存知の「C6」近年のシトロエンデザインの象徴のような車でした。

最新の中にもモダンを取り入れた究極シトロエンでしたが、実は「CX」と「C6」はそっくりに作られています。

たまたま横並びの二台を目にすることがあったのですが、「あっ!」と思いました。
ヘッドライトの角度、テールゲートの角度まで同じなのです。
ドア形状まで同じ・・・

良い品物は何年経っても良いのだなぁと思いました。


話しは戻りますが、こんな調子で大型のハイドロマシンが世に登場していくのですが、この頃になると欧州の中で「高速走行車」が主役の座を収める傾向になってまいりました。

ドイツ勢のハイパワー化ですね。

自動車とは、その国の生産技術の集大成ですが、当然「御国柄」を強く反映させます。

例えば、ドイツなどは丁寧な道路整備と大陸間をアウトバーンで繋いだ国です。
非常に整地された道路が大半なので、高剛性の車体にしっかりしたサスペンションを搭載します。高速走行に特化した車になるわけですね。

一方、我らがフランスは?
パリ市内を想定したサスペンション、農産業が充実した国なので田舎道も想定します。
ですが、やはりアウトバーンで他国と繋がっているので、ガタガタ道と高速走行も走れる車体とサスペンションが必要になってきます。

まさにハイドロサスペンションは打って付けの装備なのですが、いかんせん高額な商品の為、一部の裕福層にしか販売ができない商品でした。

また、自動車業界も「輸出」に強く意識をしてゆきます。
ヨーロッパにおいては、シトロエンはビックネームであり、独創・斬新・革新は、子供でも知っているほどの存在でしたが、一歩ヨーロッパを出てしまうとちょっと影の薄い存在でした。

各業界が「輸出」に目を向けていく中、シトロエンは我道を行くスタイルを変えませんでした・・・・
あくまでも、シトロエンらしさで勝負でにでます。

そんな頑固な部分が強い会社ですが、ハイテクハイドロマシンを発表します。



コレですな・・・
ハイドロな仲間たち・・・(古くてもいいなぁ)
次世代ハイドロマシン「XM」の登場です。

ここまでやるの?と思うくらい全身電気仕掛けの車でございます。

おぉ正に「電人ザボ○ガー」で御座いますね。
変形まではいたしません。

このXM、以前のブログで「ハイドロって何だろ?」で登場頂きましたので簡単にご説明でございます。

このXMに搭載されているハイドロの名称は「ハイドラクティブ」と呼ばれる次世代型「ハイドロニューマチック」になります。
簡単に例えると機械式から電気式に制御システムが変わりました。

今までのハイドロに比べると横方向の反応速度が格段に向上しました。
これにより、高速走行の安定性があがりV6の3.0Lエンジンも搭載して最速のシトロエンが誕生したわけです。

ただし、全てが「初」で作製された車なので、特に電気系の故障が多く問題も山済みでしたが、その豪華絢爛な作りは「動くリビング」でした。調子のよい車体のXMの走りと居心地の良さは本当に絶品でした
今現在でもXMのファンは多くいらっしゃいます。



さて、時代が交差して登場のハイドロマシンがあります。
先にご案内した「GS」の後継機ですね。

名車で御座います。
ハイドロな仲間たち・・・(古くてもいいなぁ)
名車「BX」ですね。
国内で一番売れたシトロエンではないでしょうか(たぶん・・・)

XMの弟のようなマスクと軽量で荷物が大量に詰める車で、とても
重宝される「良い車」でした。

搭載されているハイドロは とてもしなやかで、乗り心地で不満を漏らすユーザー様は居なかったと思われます。

ハイドロの動きも宜しい車で御座いますが、一度BXを所有された方々は
必ずと言っていいほど「BXのシートは最高!」と褒めちぎります。
軟すぎるかな?と思われるくらい軟いシートですが、本当に素晴らしい座り心地でした。

ハイドロのしなやかさ&最高のシートは、BXの株を上げるのに十分なくらい良い材料でした。

丁度良い大きさのボディにベルトーネ社(ガンディーニ)がデザインした
ボディは、あまりにも個性的で、シトロエンのイメージを表現するのにピッタリでした。

サイズ的には、前章でご説明した、GSとCXに中間ぐらいの大きさです
日産ブルーバードやトヨタのコロナ(少々古いですな・・・)と同サイズなので、日本人の喜ぶサイズでございました。

「玄人の車」シトロエンでしたが、一般の方が購入して頂ける人気の車として流行りました。

購入される方々が惚れ込む車でした。
シトロエンだけの乗り味と独自の御洒落感でシトロエン車として最も売れた車と記憶しております。

ハイドロ部長も大好きな車で御座います、致命的な故障も少ない車でしたが、ハイドロサスペンションのOIL漏れは「それなりに」でした。
このOIL漏れはBXのアキレス腱となってしまいます。

このBX、「一般の方に売れた」と申し上げましたが ここに問題が・・・


玄人のお客様は、輸入車は壊れるのが前提で購入いただいていたので、BXのOIL漏れなどで大きなクレームになりません。

一方、輸入車を始めて購入(BXが始めての車)されたお客様達は
BXのOIL洩れにビックリしてしまいます。

この当時は、輸入車のOIL漏れはフランス車・ドイツ車共によく在りましたが、ハイドロ専用OIL「LHM」は緑色のOILで、見た目のインパクトが強くBXオーナーをビックリさせるのには十分な威力でした。

これが、巷に口コミで広がり「シトロエンは壊れる」「ハイドロはすぐ故障する」と言った間違った解釈が先行します。

数が売れただけに残念なイメージが残ってしまいました。

しかし、車の性能(居住性・サイズ・乗心地)は、依然として語り継がれるほどで、日本でシトロエンと記憶されているNO1の車は、このBXになります。

来場される御客様の多くは「昔、BX乗ってたよ」「今のハイドロはどうなの?壊れなければ最後にもう一度乗りたいんだ」とBXの思い出を語るお客様が沢山いらっしゃいます。

もちろん、語る御客様の大半が「OIL漏れ」の経験者です。
過去、BXで苦労したけどもう一度乗ってみたいと要望して頂ける そんな素晴らしい車が「BX」なのでございます。

さて、車業界の定説では初代が人気で売れると2代目は厳しいと言った、業界の「お約束」がございます。
色々と悪評がありましたが、販売台数・現在の人気を考えればBXは大成功した車です。

後継車は、どのような車でしょう
実力はいかがでしょうか?・・・・
ハイドロな仲間たち・・・(古くてもいいなぁ)
現在でも街中で見ることがあるシトロエン「エグザンティア」です。

BXの純粋な後継車です。

BXを一回り大きくして上級なサルーンとして登場しました。
車体デザイナーは「ベルトーネ」のデザインです。

この頃のシトロエンはデザイン上の大きな変化を迎えます。
まず、伝統の「リヤスカート」が廃止されています。
リヤフェンダーは、スカートが無くなった分、独自のカットが施され
伝統の名残り程度にシトロエンらしさが残っております。

ハイドロシステムは、BXと同じ「ハイドロニューマチック」方式ですが
エグザンティアも後期モデルになると、上級グレードに「ハイドラクティブ2」と呼ばれる新型のハイドロを搭載します。

ハイドラクティブは、大型ハイドロマシンXMに搭載した新式ハイドロの名称ですが、これを発展させたモデルが「ハイドラクティブ2」になります。

BXからの乗換えをすると、「硬い」「動かないハイドロ」と言われましたが、ハイドロの反応速度が向上した為、硬く感じる傾向にありました。

ボディーが大きくなりはしましたが、国産中型車を少し大きくした程度の大きさで、依然としてベストサイズの車でした。
洗練されたデザインと使用感が高い室内スペースは日本人に好まれBXに及ばないまでもベストセラー車としてシトロエンファンを多く作った車でした。

気になる故障は、A/Tのモデル変更時にはトラブルが多発しましたが、その後はハイドロの弱点である「OIL漏れ」も少なく、経年劣化でホースからのOIL漏れ以外は致命的な故障も無く完成されたハイドロとしてシトロエンファンには喜ばれた車体です。

車体・電気系・ハイドロ 輸入車として怖い部分が払拭された優秀な車でした。
まさしく「名車」と呼ばれても恥ずかしくない仕上がりです。

先ほどご案内の中で、二種類のハイドロがある話をいたしました。
これはグレードで選択になります。

エグザンティアSX=ハイドロニューマチック

エグザンティアV-SX=ハイドラクティブⅡ
(エクスクルーシブ含)

上記のように選択が可能だったのですね。

BXのような機械式ハイドロの乗り味を大事にされる方は「SX」
最新鋭もしくは高速専門の方は「V-SX」を選択するように当時の営業マンは説明していました。


このエグザンティアの発売は、本当の意味で「変化」だったかもしれません。

往年のハイドロ(軟い・優しい・ゆったり)世界的なイメージは左記で共通しています。

ハイドラクティブ(硬い・シャープ・しっかり)新型ハイドロのイメージです。(ハイドロ部長から言わせれば全然軟いよ。なのですが・・・)
 

XMで装備された「ハイドラクティブ」は車体の価格も手伝って一般の方が乗ることが無いハイドロでした。

エグザンティアはちょっとリッチな大衆車です。(マークⅡみたいな)
誰もが背伸びをすれば手の届くハイドロ装備の車です。
その大衆車に新型のハイドロ「ハイドラクティブⅡ」を搭載しました。

誰もが手にできる車にイメージの違うハイドロを搭載します。
これは、シトロエンのイメージを問われるほどの変化です。

ですが、ハイドラクティブは現在も作られ続けます。
ハイドロの本来の意味は「安全装置」だからなのです。

電気仕掛けにすることで飛躍的にハイドロシステムの反応速度をあげて
独自の軟さは薄れましたが、高速での曲がり変化などには抜群の安定性を誇りました。

シトロエンの素晴らしいところはイメージを恐れず革新を求める所です
ハイドロは安全装置なのだから安全な動きをすれば良い 私もそう思います。

エグザンティアの存在は、一般の方にも高性能な安全装置を提供したところに意味があると思います。


シトロエンファンに問いかけられることの多い車でしたが
皆さんエグザンティアが大好きなんですね、BXから乗り変えが
非常に多い車でした。

現在では、街中で(1ヶ月に一回くらい)見かけます。
私としては寂しい気がしますが、ドイツ車・国産車がハイパワー化したバブル期に「乗り味」と「デザイン」で対抗できた数少ない名車だと思います。

今でも、当店にエグザンティア整備車は入庫されます。
オーナー様は「いやぁ ここ治そうかなぁ」「新車の乗り味に戻したけど見積もりだしてくれない?」など本当に楽しそうにご相談を受けます。

もちろん、このようなオーナー様には、私ハイドロ部長がご対応させて頂きます。終始笑いっぱなしのハイドロ話で盛り上がります。

私もオーナー様たちの「ハイドロ武勇伝」をお聞きするのが大好きです。
このブログを御覧になられた方が一人でも多く「ハイドロ」に乗って頂ければと思います。

まずは、シトロエン板橋にお越しください。
「ハイドロ」については、私ハイドロ部長が冗談交じりでご案内も仕上げます。



C5までたどり着けませんでしたぁ
ノープロブレムでございます。