皆様、こんばんは シトロエン板橋「ハイドロ部長」の原 直人です。
本日も、なかなかの雨でございます。
ちょっと肌寒く本日はシトロエンジャンパーを羽織ってのお仕事でございます。
さて、既にご案内の「NEW C4」ですが、今度の大型連休で正式フェアーと
なっております。
一件オーソドックスな車でありますが、我々自動車業界に生きるものは、このような車を「基幹車」と呼びます。
販売戦力的に最も重要な車として位置つけられており、毎月沢山は売れませんが、確実に数台の販売が見込め、更にはシトロエンの技術が総結集される車だからです。
かつての、トヨタ「コロナ」・日産「ブルーバード」がその立ち位置でした。
各メーカーも一番お金を掛けて制作するのが上記車両でした。
最も台数がうれて、最も信頼がおけて、最も宣伝効果の高い車を「基幹車」と呼びます。
無論「NEW C4」も基幹車として、素晴らしい性能を誇ります。
さてさて、本日は何をお話しましょうか???
カタログでは謳っていない部分をお話しするのが我々販売員でございますので、楽しくご覧ください。
では、本日は「脚」にしましょう・・・・
新型ホイールが眩しいNEW C4ですが、シトロエンと言えば「しなやかな足回り」と定評があり、辛口評論家達も愛する足回りを有するのは昔から有名ですね。
車は新しくなると「固くなった」とか「コストを下げた」とか論評されます
では、NEW C4は そんな感じでしょうか?
フランス車は「猫脚」と呼ばれた時代から20年以上経過しております。
ですが、この「猫脚」誰が一番初めに言い出したのでしょう?
賛否が分かれますが、これは自動車評論家の「三元 和彦氏」が語源の発端だと言われております。
通例としてカーグラフィック誌と言われておりますが、どうも違うらしいのですね
しかも「猫脚」、三本氏の意味合いと世間様の意味合いとでは食い違いがあります。
通常「猫脚」は、ひたすら柔く凹凸をいなす足回りを指しますが、三本氏曰く「猫のように俊敏に反応して、ドンッと飛び出せる脚」と評価したそうです。
な~るほど、似てるけどエッセンスは大分違うようですね。
私は、三本氏の表現が最もフランス車らしいと考えます。
確かに昔のシトロエンやプジョーは柔いサスペンションでしたが、反応速度は意外と速く急激な立上りでも車体がフラフラしませんでした。
そんな事で、現代のフランス車サスペンションは如何なものでしょう?
現在のフランス車は、20年前の車に比べれば「固い」と言われております。
名車ZXなどは、それは素晴らしいサスペンションで私の大好きな車でした。
プジョー305・306も素晴らしく一時期シトロエン乗りの私でさえ所有していた時期があります。
では、ZXの後継機種のC4は如何なものでしょう?
確かにZXと比べれば固くも感じますが、それは当たり前の話し・・・
20年後の現在は、車のパワー・絶対スピードが比較になりません。
当時のZXの車体にNEW C4のエンジンを載せたら、車体がパワー負けして
まっすぐ走らないどころか、ちゃんと止まる事さえできません。
サスペンションなんてまともに動かなくなってしまいます。
20年前の車と比べるのではなく、同ステージ上の車達と比べればよいのです。
ワーゲンはどう? プジョー・ルノーは? そう同世代のライバルと比べるとNEW C4は とても「しなやか」です。
現代版の「猫脚」と言ってもよいでしょう。
前作の1.6L C4よりも よく動くサスペンションに仕上がっています。
サスペンション事態も変更されていますが、一番の要因は1.2Lの軽いエンジンがサスペンションの動きを邪魔しないように軽く仕上がっている為です。
直近の車達で私が乗って興奮した車両は、初代C4の1.6Lベースモデルでした。
「なんで? 地味なエンジンでしょ?」とお客様に問われることしばしばありましたが、五感に響く感じが素敵で、フランス車臭さが強烈に興奮させてくれたのは記憶に新しいです。
その初代C4に 足回りがとても良く似ている所がとても嬉しく思います。
初代みたいな癖は無論なく、扱いやすい車です。
癖はないですが、優しさはとても分るサスペンションです。
このサイズの車は他メーカーも力を入れて作っています。
各車の試乗車を色々乗って頂き、最後にC4に乗ってみてください。
「車ってこれでいいんだよなぁ」と実感しますよ。
かつての名車達の血統を引き継いでいるNEW C4は、他社に流されずフランス車の代名詞として存在します。
さて、今度は何をお話しましょうか? 次回お楽しみです。
(これ、けっこう時間かかりますので体力回復後でございます・・・)