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高宮 将規

工場日記 インテークバルブ清掃編 Ep1

[2020/05/10]

スタッフ:
高宮 将規
カテゴリー:
メンテナンスTips
皆様こんにちは、サービスの高宮です。

お久しぶりでございます。
最近は脇役として登場することはあっても、自分で記事を書いていませんでした(-_-;)

その間にC5 AIRCROSS SUVのガソリンモデルが登場したり、年末に抽選が行われたベルランゴの納車が始まっていたりと色々ありましたので、少しずつ記事にしていけたらと考えております。

もちろん、着眼点は私独自のものです(笑)

今回はインテークバルブ清掃のお話です。(またマニアックな話題です)
エンジンに空気を送り込み、かつ燃料を爆発させるときには密閉する、弁の役割を担っている部品になります。
今回作業する車種は初代C4 Piccasoです。
シトロエンの直噴式ガソリンエンジン搭載車も、走行距離であれば10万キロ近く、車齢も7~10年が経過している車両が多くなってきました。

どのメーカーでもそうなのですが、直噴エンジンを採用している車の宿命として、インテークバルブへのカーボンの堆積があります。

本来、燃焼効率や環境性能に優れたエンジンも、正常な空気が取り入れられなければ本来の性能を発揮できません。
5万キロ以上を走行していて、エンジンの調子がイマイチ?という方は、もしかするとカーボンが堆積してしまっているかも…

今回作業した車両も、こんなサイズのカーボンがゴロゴロと出てきました。
見た目からはバルブの3分の2が埋まってしまっている感じです。


どうしてこんなことになってしまうの?

直噴エンジンは直接燃焼室へ燃料を噴射できるエンジンを指します。
従来のエンジンはあらかじめインテークマニホールド内へ燃料を噴射し、それを空気と一緒に混ぜ合わせて吸気する、という方式を取っていました。

実はここに最大のメリットとデメリットがあります。

燃焼室に均質に燃料を行き渡らせ、効率よく燃焼させる性能に関しては直噴式が圧倒的に勝っています。
それがそのまま燃費や環境性能に関わってきますので、現代のエンジンでは不可欠な技術です。

次にデメリットですが、ガソリンには清浄作用があり、従来は空気と一緒に取り込むことで吸気系の自浄が期待できました。
直噴はその効果が期待できなくなってしまったことと、空気によって冷やされたインテークバルブに排気ガスが触れることで、カーボンが付着しやすくなっているという点です。

ちょうど、冷たいコップが結露するようなイメージですね。
エキゾースト側は排気ガスが熱いまま吹き抜けるので、インテーク側と違って体積はしにくいのです。

長くなってしまいましたがまだまだ続きます(笑)
それでは今回はこの辺で。次回はカーボンを除去していきます。

また次回にお会いしましょう。サービスの高宮でした。