セールススタッフの原です。
今日から「ハイドロ」の話をさせていただきます。
「ハイドロ」?
昔からのシトロエン好きの方はご理解いただけると思いますが、シトロエンを知らない方にはかなり「?」な話しです。
最初に簡単に話してしまうと「ハイドロ」とはシトロエン独自の油圧サスペンションのことです。
他の車のほとんどは車のサスペンションが「金属バネ」ですが、シトロエンの「ハイドロ」は油圧で動きます。
ちなみに油圧サスペンションの親戚みたいな存在としては「エアーサスペンション(通称エアサス)」があります。
昔は「ハイドロニューマチックサスペンション」と呼ばれてたこの「ハイドロ」ですが、現行型では進化して「ハイドラクティブ3」と呼ばれています。
さて、この「ハイドロ」サスペンション機能は歴史が深く、昔からシトロエンが挑戦してきた特殊な装置なのです。
現存する市販車で、前後サスペンションを油圧制御しているのは、シトロエンとロールスロイスくらいかな?(間違ってたらすみません)
日本での「ハイドロ」のイメージは「乗り心地が良い」「船に乗っているよう」など、足回りが柔らかなイメージが先行しています。
確かに間違いではないのですが、元々の「ハイドロ」の開発目的は実は「安全装置」なんですね。
例えば、ドイツ勢は4WD化することによって車の安定性と危険回避率を上げています。
アウディのクワトロシステムが有名ですよね。
一方、シトロエンはサスペンションを「ハイドロ」システムにて制御することで車の姿勢を安定させています。
「ハイドロ」の面白いところは、車がカーブを曲がるときやブレーキをかけた時など車体が傾いた状態を水平に戻そうとする時、サスペンションを油圧で動かします。
車が勝手に制御を始めると車体が上下に勝手に動きます。
これは見慣れない光景なのでビックリしますよ。
そして4WD車と同様、雨の日や雪の日など路面が滑りやすい状況時でも安定した走行が出来るので、ドライバーは疲労が少なく長時間のドライブも可能です。
ドイツ車に比べてフランス車は安全面的に見劣りすると思われがちですが、実は昔からハイテク安全装置を実用車に装備している素晴らしいメーカーなんですよ。
では、次回の「ハイドロサスペンションって何だろ・・・?その2」を楽しみにお待ちくださいね。