皆様、こんにちは シトロエン板橋店ディーラーWEBをご覧いただき誠にありがとうございます。
「ハイドロ部長」の原でございます。
私、最近このディーラーWEBを更新するのが楽しくなってまいりました。
何故かと言うと、店舗にご来店いただいた新規のお客様から「板橋のWEBを見たよ」とか「ハイドロ部長さんと話してみたい」などなど大変有り難いお言葉をいただいているからです。
おぉ やってみるもんだ! とご満悦のハイドロ部長であります。
さて、本日は「DS5ここがスゴイ」の第2弾となります。
元々話題に困らない車なので、筆不精の私でも考えなくて良いです。
それだけで「素晴らしい♪」
今回のDS5ここがスゴイ!のご案内部分は、リアクォーターウィンドーです。
「りあくぉーたーうぃんどー??」なんだそりゃ?となりますね。
車体側面の一番後ろのガラス部分のことです。
このDS5はピラー(柱)をガラスで覆うデザインを採用しています。
要は、鉄板や接合部分をガラスで隠してしまう手法です。
DSシリーズの綺麗なボディラインは この手法で表現されます。
さて、DS5のリアクォーターウィンドーは何故スゴイのか?もう一枚の写真でご案内です。
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さて、こちらの写真ですが、ハイドロ部長の指先に注目!
このガラスの凹凸が見えますか?
これは、走行中リヤウィンドー付近に巻き込む空気を断ち切る役目を果たします。
ハッチバック車のルーフエンドスポイラーが横についているとお考えいただければ解りやすいかと思います。
シトロエンは昔から空気抵抗値(CD値)をとても気にするメーカーです。
極力空気の抵抗を無くすボディを作って燃費向上やパワーロスを無くそうと努力しています。
実はここからが本題です。
この凹凸、ガラスですと現在の技術では作れません。
「ん?じゃあDS5のガラスは何で出来てるの?」
DS5はクォーターウィンドー部分だけ「ポリカーボネート」と呼ばれる特殊なプラスチックで作られています。
このポリカーボネートで作製するとこの凹凸が加工できる訳ですね。
プラスチックだと強度的に大丈夫なのと心配される方もいらっしゃるかも?
これも安心!
ポリカーボネートは防弾ガラスにも使用されるほどの強度を持っています。
更に表面の傷を防止するハードコート塗装を施しますので安心です。
面白いことに「プラスチック=安い」と思われがちですが、実はガラスよりもポリカボネートで製作する方がコストは高くなります。
一見地味ですが、見えない部分にコストをかけるシトロエンは素晴らしいですね。
ちなみになぜクォーターウィンドーだけに採用しているかと言うと、イザという時(事故などで乗員を救出する際)に割れないと困ってしまうからです。
ついでですのでプラスチックの話しを広げてしまいましょう。
あまり知られていませんが、フランスのプラスチック生産技術はかつて世界一でした。
特にウレタン素材(主にダッシュボードに使用する柔い素材)は相当な技術力で、技術大国のドイツでさえ真似できませんでした。
当時のフランス車は一体成型ダッシュボードを製作できました。
メーター部分の形成と助手席部分の形成を一つのパーツで作ってしまう技術力はフランス車以外に存在しません(この当時のドイツ車は二面式か三面式、メーター周りはメーターのみ、助手席は助手席のダッシュパネルと分割したものしか作製できませんでした)
もちろん現在では、どのメーカーも一体成型の技術を身につけました。
DS5のポリカボネートウィンドーは別に最新技術ではありません。
名車「BX」などは、トランクフードはプラスチック、クォーターウィンドーはポリカーボネート製でした。
DS5は往年のシトロエンの技術を用い、それを発展させて発売されています。
なかなか粋な車作りをしてますね。