皆様、お暑うございます。シトロエン板橋 ハイドロ部長こと原 直人でございます。
ようやく梅雨も明けて本格的な「夏」に突入でございますね。
いきなり35度などと、素晴らしい暑さで、久々にクラクラいたしましたが
私、ハイドロ部長は血液がLHM製ですので、この程度の外気温では意外と普通の表情でお仕事をこなしております。
さて、気になる表題「シトロエンの勇士達」は、大変気になる表題でございますね。
素晴らしきシトロエンを一気にご覧にいれます。
ちょっと引き気味のショットで分かり辛いでしょうか?
左から「DS23」「BX16V」「CX2.3パラス」 シトロエン板橋に勢揃いでございます。
もちろんお客様からお預かりした車両達ですが、往年の名車が一同揃うことは私の経験でも初めてでございまして、外気温に関係なく「クラクラ」でございますです・・・・
ちなみに「DS」をご存じない方もいらっしゃるかと思いまして、写真のアップを撮りました。
フランス大統領「ド・ゴール」が愛した名車でも知られております。
超・長大なホイールベースは、路面の凹凸を感じさせません。
素晴らしいシトロエンの世界へようこそ!とうったえる車です。
駐車場のスペースを最大使ったので少々見え辛いです。
BXとCXは世代が同じなので同じ匂いですが、DSだけは飛びぬけて昔の車なので、同じシトロエンでも別の匂いでございます。
特徴的なバックヴューですね。
この当時のシトロエン車のリヤ硝子は意図的に凹凸をつけたガラスを使用します。
デザイナーの意思でもあるのですが、当時の国産車やドイツ車は凹凸硝子を使用しているのは一部車種のみで、市販車として凹凸硝子を使用するのはシトロエンのみでした。
技術力といいますか、加工技術がとても高いことをアピールしておりました。
DS23のハンドル回りでございます。
意外と新しく感じるのは斬新だからでございます。
ハンドルが曲がってるようですが、この位置が正位置なのです。
やはりシトロエン変わってますね・・・・
ハンドル上部にレバーがありますね、これは「シトロマチック」と呼ばれる変則スイッチで、スターターモーターのスイッチも兼ねています。
KEYを回してエンジンスタートではありません。
慣れていないとエンジンすら掛けられない不思議マシンです。。。。
シートは「動く家具」でございます。
初めて腰を掛ける人は必ず「うわっ!」と言ってビックリします。
あまりにも深く柔いしーとなので、尻餅をつくかのごとく、シートにストンと腰が沈みます。
少々暗い写真ですね、申し訳ありません。
こちらはBX16V(GTI)でございます。
このころのシトロエンは、運転席というよりコックピットのイメージで
挑発的なデザインでございます。
この当時のフランス車はダッシュパネル技術が世界一でございます。
一体成型でダッシュパネルを量産できる唯一の国でした。
各スイッチがボタンスイッチで、初めての操作は????と感がさせられる
インパネです。
いかにもシトロエンらしいコックピットでございます。
こちらは、CXの運転席でございます。
セルフセンタリング機能付きパワーステアリング と当時最高の安全装置として発売されたものが装備されています。
ハンドルを回すとどんな位置からもハンドルを強制的にまっすぐな位置に戻す機能がセルフセンタリングなのですが、安全装置の割に危険装置のような働きをします(汗
ハンドルの戻り速度が速すぎてカーブ中にハンドルから手を放して自然に任せてハンドルが戻るのを待つと想像以上の速さでハンドルが正位置に勝手に戻るためカーブ中なのにまっすぐ走ってしまう現象が多発したりと慣れないと怖い思いをする装置でした。
こちらのCXには、シトロエンを語るに必要な装備がついいております。
コックピットのアップ写真でございます。
メーターを見てくださいね
通称「ボビンメーター」と呼ばれるメーターです。
メーターに針がなく、メーターそのものがグルグルと回ってスピードやら回転数を教えてくれます。
これもシトロエンらしい名物装備でございます。
CXのシートも家具のようで、ふっかふかのソファーみたいです。
これに「ふあふあ」のハイドロが装備なので、寝てしまいそうな柔らかさでございます。
DS23のアップでございます。
実は、ヘッドライトがハンドルと連動していて左右にグリグリと動きます。
40年前にすでにデレクショナルヘットライトが装備されていたのですね。
シトロエンはあまりにも革新すぎたので、世間様には浸透できませんでした。全てが新しすぎると受け入れてもらえないのでしょう、ただ現代の私から見ると。40年前の車がここまでハイテク車として存在することは驚異的と思います。
戦車みたいに四角い車がBXです。
無骨なはずなのですが、なんででしょう凄く切れのある美しいラインです。
当時はベルトーネだったかな?デザイン専門の会社に依頼して車体デザインを作ってもらってました。
CXは、高級車として君臨します。
これから25年後にC6は発売されるのですがC6は
CXの純粋な後継機種として発売されており、CXの存在は
シトロエンにとって、とても重要だったわけですね。
国内輸入は少なかったですが、CXは色々なバリエーションが
そんざいしました。超大型ワゴンのCXなんて際物も存在します。
三台の後姿ですね、各車個性満点です。
旧シトロエン車はコアなファンに守られた存在です。
壊したり、捨てたりすればお金をいくら積んでも手に入りません。
とても貴重であり、シトロエンを語るうえで最高の教材です。
個性と独創、斬新を一人占めにするメーカーがシトロエンです。
最新鋭のシトロエンにも同じ意思が受け継がれていることに私は誇りを感じます。
他と同じではない車、シトロエンは常にそうでありたいと私は思います。
私のお店にもご案内のような素晴らしいシトロエンを預けて頂けるようになりました。ご納得頂けるようスタッフ一同しっかりとした整備を行います。
シトロエン板橋は、新・旧シトロエンに愛されるお店になれるよう努めます。