皆様、猛暑が続いておりますが、如何お過ごしでございますか?
シトロエン板橋の猛暑部長の原でございます。
本日も忙しい中、店舗内の散策を決行いたしました。
「うむうむ皆さん 熱い中ご苦労様です」
当店の若手サービスマン「元新人」の高宮も私に劣らず暑さには
強くせっせと働いておます。
元新人も4年目を迎えて、そろそろ本物のシトロエンを覚えるために
工場長がマンツーマンで整備とシトロエンの癖を教えております。
少々「本物」すぎる車体ですが、我店舗はスーパー体育会系でございますので体で覚えさせます。
こちらの車体でございますよ
名車「BX」でございますね。 しかも当時のシトロエンでは最速の「16V」でございます。
ハイドロ:いやぁ 元新人、キミに触れるかね?BXですよ???
元新人:この時代のシトロエンやイタリア車は大好きですが触るとなると
凄い緊張しますよ
ハイドロ:何を言っているのかね?イタ・フラ車は、情熱と勢いでなんとか
なるものなんですよ
元新人:えっ そんないい加減じゃダメですよ
工場長:高宮っ!口動かしてないで手を動かせっ!手だよっ!!
元新人:は、はいっ!すみません
ハイドロ:(元新人よ、そんな恨めしそうな目で見つめないで
くださいな・・・)
ハイドロ:いやいや工場長、元新人を叱らないでくれたまえ
私の情念を伝授していたのですよ
工場長:高宮は今が重要な時ッス、特にオールドシトロエンなんて
滅多に触れる機会がないから見守ってあげてくださいよ
ハイドロ:いやぁスマン、スマン、素晴らしい車なのでついね
(相変わらず上司の私にまで厳しですね・・・・
俗に言う「可愛くない」とは工場長の事を指しますね
後で工場長の机の上に消しゴムのカスを大量に乗せて
やります)
名車「BX」の心臓部でございますね。
皆様ご存知のBXは排気量が1600CCのちいさなエンジンですが
写真の「BX 16V」は、1.9Lのハイカムを搭載したチューンドエンジンです。
今見ると、とってもアナログなエンジンでございますが、OILの焼ける匂いやエンジン音も「ビリビリィ」とエンジンに関係ない音などが混じり、とっても「やる気」のあるエンジンです。
現在のエンジンと違い、低燃費や対排出ガスなどの規制がないので
やたらと回るエンジン、ガソリンを濃くしてトルクを太くしたりと
スーパーアナログチックな作りが素敵でございます。
ですが、この時代のシトロエンは重量増加には非常にシビアなメーカーでございまして、良く見るとエンジンが斜めに取付らております。
エンジンは車の重量物の中でも重量がある存在です。
そのエンジンでも「エンジンヘッド」と呼ばれるエンジンの一番高い位置は
重心が高くなり難しい部分です。
重心が高いと車がフラフラしたり、サスペンションに大きく影響がでてきます。
エンジンを斜めに配置することで重心位置を低く設定できボンネットの位置まで低くなり空気抵抗を大幅に削減できるようになりました。
さらに驚きの事実がございますよ
超合金Zもビックリな代物でございます。
「16V」のロゴが誇らしい、エンジンヘッドカバーでございます。
うーむ、無骨でございますね。
鋳物でございますねぇ とマジマジみていると、「16V」のロゴ下に
英文字で何か書いてございますよ。
「magnesium STIHL」と記載されておりますね。
マグネシュームスチールでございます
レース用マシンのアルミホール等に使用される「軽量合金」で御座いま す。
アルミより軽く作れ、軽い割に強度がある理想的な合金です
ただしとてもコストの高い金属で現在ではカーボン素材がその座を
引き継いでいます。
当時のシトエロエンの意気込みを感じる一台です。
シトロエン、ハイドロだけでは御座いません。
今回はBXでしたが、ハイドロ話はナッシングでございます。
この後、元新人こと「高宮」は、工場長にマンツーマンで怒られながらも
無事、車両整備を終えました。
BX16V 元気に出陣でございますよ。。。。