皆様こんにちは、メカニックの高宮です!
すっかり涼しくなり、ますますドライブの楽しめる(私は寒がりなので手足の冷えが心配な…)季節となりました。
エアコンをオフにして窓を開けて走れば、頬に当たる風はすっかり秋です。
日が暮れるにつれて、もう冬の気配も感じます。
寒いのに窓全開で、上着を着込んで走るのも好きなのですが、やっぱり風邪を引くのでヒーター使いましょう!(一昨年これで風邪をひきました。)
最近の車は水冷エンジン、ポンプで冷却水を循環させてエンジンを冷やす方式をとっています。
利点としては温度管理がしやすい事で、電子制御と組み合わせればエンジンを最適な環境で動作させることが出来ます。
それが低燃費にも貢献しているのですが、それはまた別の機会に記事にしようと思います。
ヒーターの仕組みとしては、エンジンの熱で熱々になった冷却水を利用して空気を暖めて、室内へ送風するというもの。
暖気が終われば安定して暖かい風が送れます。
しかし、かつて水冷は高性能車の証…
比較的高価になってしまうデメリットがありました。
そこでシトロエン 2CVは出来る限り低価格とするために、空冷エンジンを採用しました。
利点としては部品点数が少なく、コストが低いことです。
しかし風が無いとオーバーヒートしてしまうため、2CVではファンで常時風を送る強制冷却の方式をとっています。
車両前方のファンの風はダクトを通り、エンジンのシリンダー部分を経由して、エンジンの熱を吸収した空気は最後に、タイヤハウス内部へと排出されます。
このダクトの経路をタイヤハウス内部から車室内へと切り替えることで、ヒーターとして利用しているのです。
小排気量の空冷エンジンは熱量があまり多くないため、ヒーターの効きを良くしようと「燃焼ヒーター」と呼ばれる装置も登場しましたが、2CVは意外とよく温まります。
フロントエンジンということもあるのかも知れません。(リアエンジンは車両後方からダッシュボードの吹き出し口までの距離が長いため、ヒーターの効きが悪くなりがち)
少しオイル臭いのもご愛嬌ですね。
それではまた次回にお会いしましょう!
メカニックの高宮でした( ´ ▽ ` )ノ
※燃焼ヒーター・・・とある国産パブリックカーにも搭載された物で、少量のガソリンを燃焼させて使用する。なんだかガソリン臭そうだが、やっぱり臭い。でも良く温まるので寒冷地では重宝されたそう。