皆様、こんばんはシトロエン板橋のハイドロ部長こと原 直人でございます。
梅雨まっただ中というのに 沖縄・九州・本州と台風が縦断する予定と
ニュースで持切りでございます。
しかも「最強クラス台風」と凄い言い回しの台風です。
沖縄では、けが人が多数いらっしゃるとの事で、台風の凄さを物語ってますが、皆様も十分気を付けてお過ごしください。
我々も台風準備に追われております、お客様からお預かりした車の保管を
厳重にしております。
さて、日ごろよりシトロエン板橋では、お客様のご要望に応えるべく
色々な「オリジナル商品」を開発しております。
開発といっても「手作り」が大半ですが「無ければ作る!」をモットーに
日々精進しております。
さてこの度、当店をご贔屓のお客様から「ナビを取り付けたい」と以前よりご依頼を受けておりました。
検証が必要な車だったので、サービスチームと打合せを何度も行い「検証結果を出しながら作ろうと」ご依頼を引き受けることになりました。
さて、その車はなんでしょうか?
撮影現場の関係で後姿で登場でございます。
大統領専用車でしられるシトロエン「C6」でございます。
かつての名車「CX」の現代版としてH19からH23年までの短い期間
販売されていた現代の名車でございますね。
私の大好きな車でございます。
実はC6には標準装備でHDDナビが装備されております。
私の記憶が正しければ、標準でナビが装着された初めてのシトロエン車です
少々裏話を・・・
フランス車に限らずドイツ車も標準装備で装備されたナビゲーションは「型が古い」と言われます。
世間様で言われるところの「コストダウン」「古いのをまとめて買って安く仕入れて」などなど言われますが、“純正品”と呼ばれるパーツは車体に取り付けてから色々な検証を行います。一年近く検証をするケースもあり検証終了時には「型落ち」になってしまうのです。
そんなことでC6も例外ではなく2007年に登場したC6に搭載されていたナビのMAPデータは2005年度の地図でした・・・
ただしC6に搭載していたナビは高級機だった為、画質や機能などが満足いく性能でした。
ある程度古くなっても「許される」ナビだったのでございます。
ただ、メーカーの地図更新&VrアップROMが打ち切られると とたんに古さを感じさせられます。
C6のナビは、HDDですが、取付位置がとても凝っています。
画面はコンソール上面、ナビ本体はトランクに隠されています。
画面と本体を繋ぐ凄い数の配線など私では???でございます。
現在の主流であるナビは、本体と画面が一体成型で作られており、ナビ取付位置に「奥行」がないと取付不可なのでございます。
その「奥行」がシトロエンには全車種を通して無い為、高性能ナビが取付できない訳でございます。
C6のオーナー様の殆どが、ナビを諦めているか、まったく必要としていない方々です。
諦められないお客様の要望にお応えするのが、シトロエン板橋でございます。
さて、まずはナビ探しからスタートします。
上記でご案内の通り、現在のナビは本体と画面が一体の為、C6に取付できません。
でも、古い別体ナビを探せば現状とかわりません。
どうしましょう・・・・
当店のフロントマン三浦こと「ミャウラ君」が探してきました。
地図更新も最新版が出ており、画面と本体が別体のナビゲーションです。
これでスタートだけはできそうです。
でもナビが動くのか?正常に取付できるのか?電装の塊であるC6に悪影響はないのか? 電装関係には自信のある当店なので「動かす!」という意味では何も不安がありませんでした。
取付風景を見てみましょう
当店のオリジナル商品の生みの親、ひげ係長こと「松井」がC6ナビ換装計画の担当でございます。
初めて計画をヒゲ係長に相談した時の一コマでございます。
ハイドロ:ヒゲ係長、C6のナビを本体ごと換装したいんだけどなぁ
ヒゲ係長:・・・・・・
ハイドロ:これって難しい?
ヒゲ係長:・・・・・・
ハイドロ:ミャウラ君が本体用意したからさぁ
ヒゲ係長:・・・・・・
ハイドロ:実際動かさないと機能がどれだけ動かないかわからないよね
ヒゲ係長:う~ん だいじょうぶじゃないかなぁ
ハイドロ:やる気満々じゃん じゃ頼むね
ヒゲ係長:・・・・・
心が通じ合っているので、一言で相手の気持ちがわかる良い店でございます
本日は、朝一番の「おはよう」とナビの話、帰りの「お疲れさん」3言もしゃべりました。今日のヒゲ係長が御喋りでございます。
ナビの画面と本体は「規格もの」なので、簡単に取付できました。
やはり、ヒゲ係長が悩んでいたのが配線群でした。
C6は車体がとても長いので、ナビに同封された配線では届きません。
作り直しをして、干渉しない位置を探しながら配線を引っ張ります。
ヒゲ係長こと「松井」の素晴らしいところは、この配線に負担をかけないで
綺麗に収納するセンスなのです。
努力や経験である程度はまとめられるのですが、最終的な作業の美しさはセンス以外何物でもありません。
オリジナル商品を作るときに松井に白羽の矢が立つのは彼の作った商品は5年経過してもしっかり機能する確実さと後に誰がみても理解できるよう綺麗に収納・分別する技とセンスを持っているからなのですね。
さて、色々と検証しながらの作業なので3日目突入でございます。
C6のセンターパネルでございます。
ぽかぁと口が開いておりますのが、純正ナビ画面の鎮座していた場所です。
ここに同口径のナビ画面が来ますが、実は加工が必要でした。
画面事態はタッチパネルになり進化しました。
ですが、画面に切り替えスイッチがあり、これを触れないとオーディオや
ナビの画面切り替えができません。
そこで苦肉の策で、目立たないよう削り込をしました。
これが新型の「画面」です。
削り込部分も目立たないよう処理したのでわかりませんね?
企画ものなので、変化は見られません。
C6オーナー様はオリジナルを大変好みますので、変化がなく返ってよかったです。
前の純正ナビはタッチパネルではなく、全てリモコン操作でしたので
新しいナビは操作効率が数段上がりました。
この部分は良い変化でしたね。
最終の仕上がりチェック中でございます。
この時のヒゲ係長の顔は何時も険しいですね。
あまり声を掛けられない雰囲気です・・・・・
この後、作業に満足すると変な鼻歌を歌います(必ず)
ある意味、成功が分かりやすい
さて、完成しましたが納車は今週の土日です。
お客様は大喜びと思います。
MAPも最新なので、「新東名高速」がしっかりUPされます。
これでストレスなく更にC6を愛して頂けると思います。
全てをお引き受けできるわけではありませんが、シトロエンに関する「これできない?」「こんなことできるの?」などのご質問を頂ければ当店の優秀なスタッフが色々と考えてみます。
シトロエン板橋では、皆様に必要とされる店でありたいと考えております。
それでは今後とも宜しくお願い申し上げます。